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ツララ トリュテ ソルシエ52UL

小川健太郎プロデュース
懐かしい曲がりのツララらしい渓流ロッド
少し鈍め、昔のテイストを追求
水を掴ませる、粘りあるブランク


Staff Comment

最初の一本、最後の一本 小川健太郎

私が日本での釣りに向き合って取り組みはじめたのが渓流だった、という単純な理由からですが、渓流の竿、タックルに関してはずっと追い続けていましたし、どうしても成立できない悩みがありました。 使いやすい曲がる竿、そして感度とキレのある竿の違い、です。もちろん渓流用なのでそれなりにどちらも柔らかいし、昔の竿を触らなければ最新のもので落ち着いていたとは思うのです。 しかし、これらは常に真反対に位置するかのごとく存在し、いつも最終的には旧来型と言えるような、使いやすい竿を手にするようになりました。 ベテランの方や歴の長い方ほどその傾向が見られると感じています。もちろん記憶の改変や最初の頃に手にした竿が忘れられない、というのもあるのでしょうけれど、トラウトに関して長期で見れば、 確実にバイトが減ってバラシが増えたように感じるのです。実際そんな顕著な違いは起きていないはずなのですが、昔のタックルに戻すとやはりキャッチできる。一種のスランプのような状態です。 これがあって、ツララを始めた時点から新しい渓流ロッドに着手したにもかかわらず11年もダラダラと先延ばしになってしまいました。大きな転換点はやはりガイドセッティングの考え方。 ハーモニクスのシリーズに携わって頂いた前田氏のストローガイドセッティングの考え方により、もっと旧来寄りの感度の緩い設計でも、最低限の感度が出せることを教わったのです。 ここから停滞していた開発の空気は一気にトラウト、いや渓流ロッドへと流れ込んで行きました。目指したのは渓流釣りの最初の一本であり、その後のキャリアで手にするであろう他社の専門ロッドと 併用してもらえる予備ロッド。そして家族に使ってもらうサブロッドを経て、最後に振り返って一番だった、と感じてもらえるような、釣り人生で一番のお気に入りの竿。 大げさに見えますが、最終プロトモデルが上がって手にして水色のカーブを眺めた時、そんな一本になれるような気がしたのです。


《スペック》
■Code:Clerus 52SUL
■アクション:R
■全長(ft):5'2"
■仕舞寸法 (cm):140
■リアグリップ (cm):10.5
■ロッドウェイト (g):66
■ナイロン(lb ,MAX):4
■PE(# ,MAX):0.6
■ルアーウェイト (g):〜5
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